66歳の父と63歳の母

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いくつからそうしてるかはあまり覚えていないのだけど、両親の誕生日にはケーキを買って実家でご飯を食べることにしている。
赤ワイン好きの父が美味しい美味しい(そして高い)ワインを用意して、母は美味しい美味しいご飯を作る。で、伝えてあった時刻の目処を過ぎてケーキと一緒に娘が実家にやってくる(昨日は息子と彼女もいたなー)。

友人曰く、両親の誕生日をみんなでお祝いできる家はあったかい、とのこと。あったかい。ほっとする。ほっとする、の方が近いなー。
実家を出て物理的に一緒に過ごす時間が減った分、たまに実家に行って話をするのがとても楽しいし安心する。

両親は適度な距離を保ってくれている(と思ってる)。親戚のグループラインで野菜が採れたよアナウンスがあったり、うめさん通院の時は家族ラインでやりとりするけど毎日毎日連絡するのかというとそうでもないし。
旅行に行っていたことや怪我したことを後から知ることもあるし(怪我はできればその時に教えて欲しい…)、でもタイムラグをあまりあけずにお互いが元気にやっていることを知っている、っていう、干渉しすぎない距離。ちょうどいい。

でも誕生日に会うたびに毎年ちょっとずつ小さくなっていくなーって思っていて、嫌でもたくさん歳を重ねてきたことを感じてしまう。
結婚とか子供とか、焦りの気持ちはないけど、両親に孫の顔を見せてあげたい気持ちは強くなってくなー。
自由にやってきた娘が唯一できる親孝行な気がしてるので、うーん、とはいえ無理せず頑張ろーって思う。

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昨日(3/17)で母は63歳になった。
父は今年67歳になる。
来年も再来年もまだまだお祝いしたいから、元気でいてなー。

うたを歌おう

上手いか下手かは置いておくとして、歌う事が好きだ。一人で歌うのも、人前で歌うのも好きだ。何時間でも歌っていられるし、私以外全員寝たとしても、全員が起きるまで歌っていられる。

その昔ある人に「歌うことと汗をかくことはあなたにとってこの上ないデトックスだ」と言われた事があって、あながち間違いじゃないなーって思う。
どっちもそうしたくて仕方ない時があって、そういう時は気持ちに逆らわずにそうするようにしてる。終電近い時間で帰ったのに「あ」って思って2時間歌う、とか、わりとよくある。

うたを歌うのは気持ちがいい。声がよく出るとやっほーって思うし、気持ちが乗るともっとやってやろーって思う。
そんで、お世辞でもすごい!うまいね!と言われるととっても嬉しい。だから求められる曲はみんな歌いたいし、知らない曲は歌えるようになりたい。
(で、もっとほめられたい笑)

でもちゃんと空気を読んで、ここではこれは歌っちゃだめ…とか、めんどくさいひとりルールみたいなのがある。この人と行く時はここまでやっていい、この人ならもう少しやっていいかな…、みたいなのがなんとなくある。
歌いたい曲を歌えばいいじゃないって思ってたこともあったけど、リアクションがいいと気持ちがいいもんで、気がついたらほしがりになってた。あはは。

自分の家でもわりとよく歌ってる…と思う。防音しっかりしてるようなので、うるさくないかなー、まーいいかなー、って気持ちでのびのび歌ってる。
気に入った曲はそればっかりかけてそればっかり歌うし、歌えるようになりたいなーって曲もやっぱりそればっかりかけて飽きずにずっと歌ってる。
とても簡単そうなのにとっても難しい曲もあるし、そういうのはなにくそー!って思いながら何回も歌う。上手に歌えたな!ってなったらちゃんとそういうところで歌ってあげる。ほーら気持ちいい。

歌うことで曇ってた気持ちから解放されることもある。気持ちが晴れなくて晴れなくて、その時の気分で選んだ曲を歌ってたら途中から号泣しちゃって、あー、ここが気持ちが晴れないことの根っこなのか、って気がつく時もある。
歌う回数を重ねてくと、自分にとってのデトックスソングみたいなのがわかるようになってくる。これも不思議なもんで、知らないなりに歌ってみたらいつのまにか目頭熱くなって泣いてたりする事もある。
なんだろなー?歌詞に共感、とかそういうことじゃなくて、なんだろう…メロディーがこりほぐしのおまじないみたいな…とにかくそういう不思議なこともあったりなかったりする。


…なので、気持ちを一番乗せやすいのはうただなー。
その昔自分のライブに来てくれた人に「見たことない表情だった」って言われたことがあって、自分でもよくわからなかったけど、そういうことなんだと思う。デトックスソングがあるのも、そういうことなのかなーと思う。


たぶん、自分を一番解放できる方法なんだろうなー。そういうことを自覚してるよってことが、ここ数年腎臓をヤってないということなんだろう。


明日も明後日もうたを歌おー。
そしたらきっと明々後日も気持ち晴れ晴れだー。


世知辛いけど実際はその通り

先月(1月だっけ?)のこと。
安田さんがゲスト出演するよと言うので、フラジャイルをみた。
その時に書いたエントリーが下書きのままだったので、ちょうどこの間通院してきたところだし、備忘録として。

生死の選択がお金のあるなしで決まっちゃうなんて世知辛いというけど、ホント世知辛いと思うけど、事実その通りだと思うので、SNSにはぱらぱらと書いていたことを改めてまとめてメモ。

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うちの梅さん、10月生まれの5歳♀。
骨髄異形成症候群(MDS)にかかってる。

発症したのは2014年11月末。
地元の病院では免疫性血小板減少症と診断されたけど、輸血を繰り返しながらの投薬治療が思うように効かず。
いよいよまずいとなって東大病院に駆け込んだところ↑と診断された。
合う薬があったので、いまは症状こそ落ち着いているものの、完治不可能な病気を抱えて薬を飲みながら生きてる。


人と違って犬の保険加入って任意なので、入らなくてもいい。入ってなければ基本全額負担なだけ。
でも保険にもいろいろあって、梅さんの場合、診断されたどちらの病気も通常加入する保険では適用外。
重いということもあるけど、犬のMDSは日本では完治不可能な病気だから、という点も理由なんだろうなーと思う。
※完治には骨髄移植しかなく、日本ではそれができない

えぐいのは、犬の意思表示を人は理解できないということと、それゆえに治療方針の決定権が100%自分にあるということ。
言葉は悪いけど、「あなたがそうしたいと決めた」が全く通用せず、完全に自分の責任で生死が決まるということ。
(まあ、自分で決めたことの言い訳を他人に求めるのはそもそもどうかと思うけども)

治療や検査だってタダじゃない。お金はかかる。
「血が足りてないのでこのペースで貧血が進むと死にます。輸血しますか?その場合数万かかります」という場面は何度かあったし、東大病院での骨髄検査と入院と輸血で一般的なサラリーマンの月給分位かかる。薬代も毎回万単位。いまでこそ月1だけど、発症当時はどれくらいの頻度で通っただろう。

それを工面できなければ、梅さんはあっという間に死ぬ。
世知辛いけど、そういうものだよ。


この間の通院で、東大病院で骨髄検査をしてからちょうど一年経った。
ようやくステロイドを飲まなくて済むようになったし、
毎日毎食飲んでいた免疫抑制剤(アトピカ)も今では2日に一度、1錠だけでよくなった。
当時のお薬の半分以下でも血液の数値は安定していて、うめさんの生命力の強さには本当に感心させられる。


ラグの上でゴロゴロしながら加筆している今、梅さんは私の真横ですごいいびきをかきながら寝ているんですけど、
数値が安定しているといったってなにが起きても不思議じゃないわけで。
病気のことがあってから甘えたがりに拍車がかかっているけど、しっかり向き合った分信頼してもらえてるんだな〜って思う。
犬って素直だね。

無事に6歳の誕生日が迎えられるといいなー。


なぞる


少し前のことになるけど、久しぶりに結婚式に出席してきた。
その式に向けて、新郎に頼まれてプロフィールムービーを作ったのです。
お世話になっている先輩でもあるし「何かできれば」という気持ちと、新年明けて早々にMacbookProを買ったタイミングだったので慣れるために。

誰かのプロフィールムービーを作るのはこれが2度目だったんだけど、30数年分の2人の人生を10分弱の動画にぎゅっとおさめる作業は、物理的にも気持ち的にもなかなかエネルギーを使う。
2人分の人生と向き合うのってすごい。
大きな影響を与えた人、好きなもの好きなこと、馴染みの友人、色々なものをていねいに積み上げる。
どういう人と関わって何を選んできたのか、上澄みしか触れられない中でも、ここにも人の一生が確かにあるなーって思いながら記録をなぞっていく。
私の作ったムービーでその人の人生がプレゼンされるのって、独特の緊張感がある。
仲の良い人でも知らない時間はあって、このムービーがそこをいっぺんに埋めていく役割を果たすんだから、そりゃあ作る方も気持ちが引き締まるってもんだ。

ムービーはおかげさまで好評だった。
流し終わった時に拍手がもらえるのは嬉しいなー。
新郎新婦にもありがとうと言ってもらえてよかった。

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綱町三井倶楽部、クラシックで素敵だったし式も落ち着いていてとてもよかった。
新婦からの両親への手紙では愛情たっぷりのdisからはじまり笑いが起こるも、これまでの感謝をていねいに綴っていて温かい気持ちになった。
久しぶりに会う人もみんな楽しそうで、そんな式に少しでも役に立てて良かったなーって思ったよ。
本当、良い結婚式でした。

走れた(驚)

この間声をかけてもらって横浜を走ってきた。
全部で5.5キロくらい。
絶対走れない!!!と思ってたけど、思っていたよりもちゃんと走れたことに自分が1番驚いた。
それよりも何にびっくりしたかって、翌日翌々日と下半身がものすごい筋肉痛に襲われたことで…
走るだけでこうなるのか…ああ…(>'A`)>ていう気持ち…

でも景色を目で追いながら走るのは楽しかったし、大さん橋から赤レンガ倉庫が見えて次はあそこまで行ってみよう、とか、行きたい場所が次々出てくるのは良いなーと思った。
海沿い天気いいあったかい、っていう条件がなにより、ほんとなによりで、とても遠足気分。
行ってよかったなー。
走り終わりからのビールのうまさは言うまでもないので割愛。

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大さん橋パノラマ。完璧な晴れ方。


横浜じゃなくても、ちょっと昼間ぽかぽかしてる時に地元の大きい公園まで走るのも悪くないなー。
今年はBluetoothのイヤホンを買うと決めているので(そして買わずに2カ月が過ぎた)、春になる前にきちんと買いに行こう、と思いました。

また走ろー。

ホットチキンバーガーは何度でも蘇る

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モスバーガー大好きなの。
学生時代のバイトはほぼモス一本だったの。
海鮮かき揚げライスバーガー販売開始、ナンタコス販売開始、牛肉ショック時の焼肉ライスバーガー販売中止、フレッシュバーガーのソースが変わるetc、あの辺の時期数年はせっせとハンバーガー作ってたの。
ホットチキンバーガーも、終売が決まった時にはいつも「ホットチキンバーガー2つ、モスバーガー1つ」を注文する常連のおじさまに「実は…」と伝える大役を務めたりしたの。(これはたまたまだけど)

復活しては期間限定ですってなるけど、きまって毎回「復活リクエストNo.1」とうたわれるので、もうホント定番として復活して…


そんなわけで、何度目かの復活日にいただいてきた。
ホットチキンバーガーのオニポテセット&クラムチャウダーはやっぱり最強だなー。
みんなもたくさん食べたらいいとおもうよ!


2016/2/4(土) シアターブルック&トライセラトップス@クアトロ

どちらも対バンで見たことありそうなのに意外と見たことがなかった二組が一度に見れるよ!ということで、クアトロまで行ってきたよー。

シアターとトライセラはもともとepic時代の先輩後輩同士だそうで(知らなかった)、あの時はねー!ねー?っていうエピソードやセッション中のアイコンタクトの多さに、長くバンドが続くことのごほうびみたいなものをたくさん感じた。
そのごほうびは私みたいな聴き方をしている人には勿体無いくらいの贅沢だったなー。

初めて見たトライセラは想像以上に和田唱和田唱でとても面白かった。
この人が愛について話したりちょっとくさいセリフをひょいひょいっと放つ様子を見ていると和田唱和田唱ぷりに「あートライセラだー本物のトライセラだー」となってふつふつと嬉しくなった。
例の柱に遮られて林さんはあまり見えなかったんだけど、吉田さんは思ったよりタイトに叩く人で、でも二人とも朗らかなオーラしかまとってない、みたいな印象。
トライセラは全員から陽の粒子がとぱぱぱぱって出ているんだなー。

バンドに興味は持っていなくてもテレビやラジオで繰り返し聴いてた曲はしっかり覚えているもので、Raspberryやロケットに乗ってを演ってくれれば「.。゚+.(・∀・)゚+.゚」こんな風になるし、たまたま知ってお気に入りだったMILK&SUGERも挟んでくれるとなれば「。・゜(つд⊂)・゜・」こうなるよな…
とってもとっても楽しかった。


そしてシアターの貫禄たるや…
タイジさんソロでしか見たことがなくて、意外にもシアターブルックとして見るのは初めてだったんだけど、こうもソロと空気が違うとは驚き。

ソロに比べてシアターは空気がヒリヒリしていて水分がない。
ドラゴンの吐息、夢とトラウマ。恒例の曲と比べて怪我しそうにザラついていて鈍い重たさに喰われていく感が凄い。
ポリティカルな一面も、子供のように無邪気な面も、びっくりするような色気も、全部まとめて含んでるタイジさんはロックスターだなーって思う。

セッションでFEVER、もう一度世界を変えるのさを全員で演奏したんだけど、時代が混ざる感ていうか…
冒頭にも書いたけど、バンドが長く続くことのごほうびだなーと思った。
そしてトライセラ吉田さんからあふれる沼澤さんへの愛情。 
何回アイコンタクトとってたんだろう…
でも本人たちが楽しいのはこちらにも直接伝わるので、仲良きことは美しきかな、と思ったのでした。


同行者はシアターファンの方だったのだけど、怒髪天とかその世代の方なので歳もそれなりに離れていて。
私がトライセラの世代なので、こういうイベントやフェスでもない限り話すことはなかったんだよなー、と思うと、先輩後輩同士でのイベント、ええやん!と思うのです。
ええやんええやんー.。゚+.(・∀・)゚+.゚と思いながら、ラーメン食べて帰路につくのでした。

↓ライブのレポートはバークスから。フェスやイベントでまた見れるといいなー。