私を構成する9枚
流行りのタグに乗っかって構成してる9枚を選んで、時系列順に左上→右下に並べてみた。
restoration LEVEL→3 / T.M.Revolution
La'cryma Christiよりも数年前になるので、1枚目はこれ。
ファンクラブにも入っていて、ライブにもよく行ったなー。
るろ剣リアタイ勢なのでその影響がとても大きいと思う。T.M.Revolutionで一番好きな曲もそれ。
大ちゃんの曲はモノトーンの中に光るブルーグリーンだ。
つるんとした近未来色を感じることが多くて、陽炎は私のイメージがそのまま視覚化されてる良例なんだけど、その片鱗がよくわかるこのアルバムが貴教の中ではやっぱり一番。
余談だけどるろ剣がアニメ化した時は「ジュディマリ?!そ、そばかす?!」と新聞の一面広告を見て腰を抜かした思い出がある一方で、HEART OF SWORD 〜夜明け前〜 がエンディングになった時もやっぱり腰を抜かしてた。曲名がストレートに「剣心」になってる事に気付いたのはずいぶん経ってからで、そういう言葉遊びをわかりやすく入れてくる井上さんすげー、となったのでした。
Sculpture of Time / La'cryma Christi
メジャーデビュー1枚目のアルバムにして傑作。
15年強経った今でも揺るがない唯一無二。
ねっとりした癖の強い独特のハイトーンボイス。シンプルなセットから飛び出る変拍子や耳から離れない一瞬のリズム。(身体的にも音的にも)踊るベースライン。完璧なツインギターのアンサンブル。涙腺を撫でるような美しいメロディーライン。景色や空間を切り取ったような深度のサウンド。
こんなに個々が主張しているのに破綻するどころか完璧に共鳴していて、こんなに奇跡みたいなアルバムは他に知らない。
びっくりする位古くならなくて、時空を軽々と越えてくるし、ほんと宇宙。
この宇宙が私の5割以上を占めてる。
- アーティスト: La’cryma Christi
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1997/11/12
- メディア: CD
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i/flancy / 矢井田瞳
1stも2ndも大好きなんだけど、3rdでアイルランドの風を手に入れてからの飛びっぷりがたまらなく好き。
イモージェン・ヒープがコーラス参加しているこのアルバムのリードトラック「i can fly」が本当に本当に全方位ヤイコ的で、くるりくるりと踊る声やぽんぽん跳ねる高音のメロディー、漂う異国情緒、どれを取っても文字通り飛べちゃうし、私はこのアルバムはこの曲を世に放つためのアルバムなんだと思ってる。
これ以降表現がもう少しストレートになっていくんだけど、デビューからここまでの3枚のアルバムに詰まってる癖のある歌い方は、私が一番出しやすい声色で、一番気持ちよくなれる歌い方なのです。私の歌の基礎。
DEPTH OF LAYERS[UPPER] / THE JETZEJOHNSON
ちょうどこのアルバムを出す前のロフトワンマンに連れて行ってもらってから、なので、リアタイはここから。
フィギュアもダウナーも大好きなんだけど、1番聞いたのはアッパーだった。
「ジェッジを見るなら対バンじゃなくてワンマンで見るべき」と教えてもらったとおり、ワンマンで次々に繋がれてく曲とがっちり練られた構成が好きだから、アッパーの曲は自分の中ではライブで育てた感が強い。
その後から今まで、ずっと聞き続けているので、La'cryma Christiが宇宙ならジェッジは血だなー。
血は巡るし、時間を掛けて生まれ変わって、生まれ変わった血はまた全身を巡る。
リマスター版も出た。まだ聞いてないんだけど、どうなってるかなー。
hikarihimawari / cruyff in the bedroom
ジャケットの夜の向日葵がそうであるように、冬の真夜中に聴きたくなる曲はこのアルバムの曲がほとんどで、寒くて真っ暗な中で聞いているとイヤホンからどんどんキラキラした何かがこぼれてくる。
繊細なギターに轟音が絡んで、そこにあまーいあまーいユウスケさんの声が入るともうそこは夢。
と同時に、シューゲイザーとかドリームポップとかUKギタポハウスにテクノにワールドミュージック…幅広いジャンルの扉を開くきっかけになったのがこのアルバムだった。
she goes to the world's endや、hikari cathedralがなかったらあれだけ濃密にクライフを聴きこむこともなかったし、それがなければdrop界隈と交わることもなかったし、シューゲイザーはもちろんUKロックやギターポップに触れることもなかったしクラブに出向くこともなかった。
音楽は本当にきりがないな!と思うきっかけはクライフからもらったなー。
- アーティスト: cruyff in the bedroom
- 出版社/メーカー: YAMAHA CORPORATION/CREAGE
- 発売日: 2003/10/16
- メディア: CD
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From a smalltown / GRAPEVINE
というより、FLYのシングルでもいいのかも。
目覚める時は突然で、私がたまたまチャンネルを変えたらこの曲(FLY)が流れていて、ストレートロックと好みのコード進行、出所のわからない有り余る色気に「誰?!」とびっくりしたのを覚えてる。
すぐにそれがGRAPEVINEであることを知るんだけど、それはそれで「どうして今?!」と二度びっくりするのだった。
とても素直にロックバンドをやっていて、その素直なところが好きなのです。素直なロック部門代表。
それでもFLYとJuxtaposedが同じアルバムに入ってるあたり、素直なロック部門といえど充分ねじれてると思うし、そこがとても愛しい。
RAVO / ROVO
10分を超える歌なしのインストが5本、とてもシンプルなようで、エネルギーの塊みたいなアルバム。
音源として聞くと騒騒しい頭を容赦なく黙らせるのに、ライブで聞くと細胞レベルで動きたくなるしどんどん映像が生まれてくる。沸々とする。
ROVOは年1で「あーそういう時期よねー」となってそこからずっと聞き続け、一区切りするとぱったり気持ちがよそに向く、っていう、不思議な立ち位置。
一年の中できっちり聴き時が決まっている、とても旬があるバンドなのです。
そしてその旬はもちろん宇宙の日めがけてやってくるので、ホント衛星のようだなーと思う。
La'cryma Christiとは別の、素直な意味で、めっちゃ宇宙。私の宇宙。
FIGHT / 関ジャニ∞
ぼんやりとしか覚えてないんだけど、エイトコンに連れてってもらう前に見せてもらったのが多分FIGHTのツアーの時の映像で、グッズからオープニング映像から何から何までぶれない演出にふわあーーってなったの。行っていればよかった…すごく行っていればよかった…
コンサートの映像もアルバムもどちらも初めて触れた時はその時点で過去で。
普通ならアルバム聴いてコンサートを楽しみにして「さあツアーだ」となって気持ちが昇華されるはずが逆行しているから、いつまでも昇華されずに気持ちだけ強くなるばっかり。
関ジャニ∞のアルバムは他のどのバンドのアルバムよりもコンサートとのリンクが強いから、FIGHTは「どう頑張っても叶わぬ恋」みたいな立ち位置(うわあ)。
悔しさってそのまま思い入れに変換されるんだなー。
ホント行きたかった…
ZIGAEXPERIENTIA / supercell
ボカロ時代よりやなぎなぎ時代より私はこゑだちゃんのボーカルのこのアルバムが1番。
鍵盤触りながら曲作りをしていたryoさんがギターを使いながらの曲作りが本格的になってきた時で(たしか)、それはこゑだちゃんのあの声だから(だったはず)、と記憶しているんだけど。
初期の手法も新しい手法もそれぞれ良さがあるし、そのどちらも活かされた曲のダイナミックさは聴いてて圧倒される。それに負けないこゑだちゃんの表現力もものすごくてこっちにも圧倒される。
私はryoさんのメロディー&アレンジセンスが本当に大好きで、タイアップした時の歌詞と作品のリンクのさせ方にも愛があってとっても好きで、そんな事もあってか、曲の打率が抜群に高い。なんならこの9枚の中でも1番高い。