世知辛いけど実際はその通り

先月(1月だっけ?)のこと。
安田さんがゲスト出演するよと言うので、フラジャイルをみた。
その時に書いたエントリーが下書きのままだったので、ちょうどこの間通院してきたところだし、備忘録として。

生死の選択がお金のあるなしで決まっちゃうなんて世知辛いというけど、ホント世知辛いと思うけど、事実その通りだと思うので、SNSにはぱらぱらと書いていたことを改めてまとめてメモ。

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うちの梅さん、10月生まれの5歳♀。
骨髄異形成症候群(MDS)にかかってる。

発症したのは2014年11月末。
地元の病院では免疫性血小板減少症と診断されたけど、輸血を繰り返しながらの投薬治療が思うように効かず。
いよいよまずいとなって東大病院に駆け込んだところ↑と診断された。
合う薬があったので、いまは症状こそ落ち着いているものの、完治不可能な病気を抱えて薬を飲みながら生きてる。


人と違って犬の保険加入って任意なので、入らなくてもいい。入ってなければ基本全額負担なだけ。
でも保険にもいろいろあって、梅さんの場合、診断されたどちらの病気も通常加入する保険では適用外。
重いということもあるけど、犬のMDSは日本では完治不可能な病気だから、という点も理由なんだろうなーと思う。
※完治には骨髄移植しかなく、日本ではそれができない

えぐいのは、犬の意思表示を人は理解できないということと、それゆえに治療方針の決定権が100%自分にあるということ。
言葉は悪いけど、「あなたがそうしたいと決めた」が全く通用せず、完全に自分の責任で生死が決まるということ。
(まあ、自分で決めたことの言い訳を他人に求めるのはそもそもどうかと思うけども)

治療や検査だってタダじゃない。お金はかかる。
「血が足りてないのでこのペースで貧血が進むと死にます。輸血しますか?その場合数万かかります」という場面は何度かあったし、東大病院での骨髄検査と入院と輸血で一般的なサラリーマンの月給分位かかる。薬代も毎回万単位。いまでこそ月1だけど、発症当時はどれくらいの頻度で通っただろう。

それを工面できなければ、梅さんはあっという間に死ぬ。
世知辛いけど、そういうものだよ。


この間の通院で、東大病院で骨髄検査をしてからちょうど一年経った。
ようやくステロイドを飲まなくて済むようになったし、
毎日毎食飲んでいた免疫抑制剤(アトピカ)も今では2日に一度、1錠だけでよくなった。
当時のお薬の半分以下でも血液の数値は安定していて、うめさんの生命力の強さには本当に感心させられる。


ラグの上でゴロゴロしながら加筆している今、梅さんは私の真横ですごいいびきをかきながら寝ているんですけど、
数値が安定しているといったってなにが起きても不思議じゃないわけで。
病気のことがあってから甘えたがりに拍車がかかっているけど、しっかり向き合った分信頼してもらえてるんだな〜って思う。
犬って素直だね。

無事に6歳の誕生日が迎えられるといいなー。