私のワールドツアーが終了したよ 〜 コンサートにまつわるあれこれ編

ごきげんよう。時刻はただいま台湾時間で14:08、場所は空の上。投稿する頃にはもう帰国してるはず。

小笠原漂流記が完結していないのですが、昨日の台湾公演を以って7月から始まったSEVENTEEN 1st world tour DIAMOND EDGEへの私のCheck In予定を全て消化し終わりました。ありがたいことにこの歳にしてかなり多くの経験を積めたので、何事もやってみるもんだなーっと。

ちょっと書いておきたいことがいっぱいあるので、コンサートにまつわる事と、コンサートのことと、観光のことにわけてずらずらと書きます。今回はちゃんと完結させたい…。

 

▼そもそも海を越えての遠征は初めてだった

海外旅行は何度もしているのだけど、コンサートを主目的にした旅行はなかったなぁ。でも一度チケッティングをしてしまったら「あれ、割と自力で取れる…」となるし、一度飛行機を探してみたら「あれ、高い時期だけどダイビング遠征の時より高くない…」となるし、一度宿を探してみたら「あれ、ゲストハウスじゃなくても思いの外安い…」となるわけで…。なので、お友達と8月の香港遠征を決めた後は直前で韓国行きを決め、さらに台湾行きも決め…。ドミノ倒しのように次々と飛行機と宿を抑えていて我ながら驚くばかりの6、7月だった。「ワールドツアー4カ国参加」っていう、自分にとってはなかなかの未知の領域に足を突っ込んだな…という気持ち。

でも本当に本当に航空券と宿が高くない。海外旅行となると「お金かかりそう」っていう先入観があるのだけど、近隣アジア全然そんなことない。オフシーズンは、便さえ選り好みしなければ15000円以内で往復できるし、宿は2人2泊で15000円くらいのところだってある。コンサート以外で楽しめる場所もたくさんある。チケット代が何なら一番高いかもしれないっていう…。

行ってみたいけど色々な理由をつけて行かないという選択肢をとる人は、何とかなるものならぜひその色々な理由をどうにかして行ってみてほしいと思います。そりゃ写真や動画はたくさんあがってくるし、配信もあるし、日本でも十分な情報は得られるんだけど。海外遠征してみて初めてわかることがめちゃくちゃたくさんあったし、行った国がぐっと身近になる。何より各国とそこに遠征しにきてるファンがいて、国によってはそこがホームグラウンドっていうメンバーもいて、エンタメに対するお国柄みたいなのもあって…世界規模ってスゲー、と素直に体感できる機会はそう多くないと思うのです。台湾に一緒に行ったお友達は待機列で現地のファンの子に話しかけられたそうで「日本人?どこに行ったの?来てくれてありがとう、次はこことここのお店にいってみてね!」と言うやりとりがあったとか。そういうの、逆パターンのシーンを見たりエピソード聞いた記憶って、私はない。なんだかじーんとしちゃう。そういうのも含めて遠征だと思うので、ぜひ。

 

▼海外公演のチケット、意外と自力で取れる

韓国はmelon ticket(globalのほう)、香港はCityline、台湾はtixCraftを使って、全部自力でチケットを取りました。日本人による先駆者の知恵があちこちに残っていたおかげ…ありがとうめっちゃありがとう…。ここについてはとにかく色々な違いを目にすることが多かったので、初めて目にした時の驚きとかそーいうのを覚えておきたくてメモ。How toではないですし間違えてる情報があるかもしれません。あしからず。

 

⑴ VIP(STANDING)、SEATEDが明確に分かれている

日本のコンサートって、指定席でもみんな立つじゃないですか。韓国香港台湾は立ちません。立っちゃダメ。立ってワーワーしながらみたい人はVIPと呼ばれる、スタンディングエリアのチケットを取る必要がある。

私は韓国公演はスタンディング、香港台湾は着席で。韓国は到着がギリギリだったので整理番号順の整列を体験せず…ブロックが割と細かく分かれていて、ぎゅうぎゅうに詰め込んだりしていなかったので、ステージ間際で快適にコンサートを楽しめました。香港は縦長ステージの後方、台湾は花道サイドのやや後ろの方だったので、体感的な距離の差はあれど、着席って快適…とにかく疲れずにじっくり見れる…という。それぞれに良さがあるなーとなりました。私はことSEVENTEENに関しては感情を放出できる方が好きなので、スタンディングで思う存分ワーワーできる方が性に合っているようでした。

 

⑵ VIP(STANDING)には特典があるということ(これは韓国と日本以外)

海外公演行こう!と決めて調べて初めて知ったのだけど、VIPチケット(スタンディングエリア)には特典があります。会場によるのかもしれないけど、抽選でハイタッチかサウンドチェックパーティ(おそらくリハ見学と思われる)、サイン入りポスターが、できたり見たりもらえたりします。香港の時は直前で抽選→VIP全員とハイタッチに変わったりしていた(はず)りもしたけれど、台湾はちゃんと抽選だったみたい。

香港では、ハイタッチは終演後のお見送りとして実施されていて、終演後、待機列のあったエリアに移されてみんなはけるのを待ってからハイタッチでお見送りだったようです。私はこの時ちょっとしたアクシデントがあったんだけど…まぁその、その気になったら後日まとめます…

 

⑶ 整理番号or指定席を自分で指名買いできるということ

日本と大きく違うのはこれ。ホントこれ。実際の画面はそれぞれのサイトで見てほしいんだけど、ブロックしていとかではなく、本当に1席1席の座席を選んで買うの。映画館でチケット買う時のアレをイメージしてもらうのが間違いない…。台湾は座席自動振り分けしかできなかったんだけど、韓国香港は指名買いでした。(韓国は結局はそこもスタンディングエリアだったので、座席=整理番号ということだったのかな…ギリギリに入ったのでその概念がよくわからないまま)

座席指定して買うということは「チケットが発売される時点でステージ構成が公開されている」という事になるので、日本で言う「チケット運」と言う概念は、おそらくない…。台湾のように自動振り分けの場合は、掴めた席を買うか買わないかの決断を自分でするので、どちらにせよ海外公演の座席は誰のせいにもできない。「その公演に(その席で)参加する」という計画と意思をはじめから持って買うのが、文化の違い…となるところ。

だからこそ、どのアングルを狙うのか・どのアングルを捨てるのかは、指名買いできる公演はめちゃくちゃ考えたし、あっという間に売り切れる公演は欲しい枚数分何としても確保することに集中するし…チケットを買う前から公演に対するこちらの姿勢みたいなのをすごく考えたなーとなりました。

 

⑷ チケット代が日本の相場よりも高いということ

詳しくは調べてもらいたいんですけど、さっき書いたエリアに応じて、結構チケット代に開きがあるのです。特典付きのVIPで日本円で約20000円くらいするものもあれば、後方着席席は9000円くらいとか…それでもVIPエリアからチケットは無くなっていくのですよ。うん。代行はこれに手数料が乗るわけで、そりゃスゲー価格になるよねーとなる。

どの席を取るかは値段に左右される部分も結構大きいのだけど、私は春のKCONでハイタッチ出来てたり、ワールドツアーに何箇所か参加することが決まっていたので、総合的にここはこの額のチケットで手を打とう、と決めて行動したりしました。

さっきの座席指名買いの話にも繋がるのだけど、高い値段を出して待遇の良い席を競合ひしめく中掴みにいくか(ハイリスクハイリターン)、ほどほどの値段でも良いので入れることを念頭に抑えにいくのか(ローリスクローリターン)、行くことだけ決めて運を天にまかせるのか(博打)…と並べると、日本のチケッティングの発想の元はどこなんだろうとなる。

お友達に教えてもらったのだけど、ミッチー(及川光博)のコンサートはかなり細かく席種と値段が分かれていて、わりと今回の海外公演のそれに近いのかなーと思ったりもして。

 

⑸座席グリップ〜申込確定までのタイムリミットと、キャンセル復活

これ。日本は取ったらどんな事情があってもキャンセルしないのに、韓国香港台湾はそうじゃない。なので、日本でいう「発売開始5分で全席売り切れしんだ\(^o^)/」は違う。あなたはまだ死んでない…

日本でいうとこの未入金キャンセルはもちろんあるんだけど、何より一度掴んだ席の申し込みを完了させるまでのタイムリミットがすごい。このタイムリミット内に申込を確定させないと、掴んでいた座席は即座に放出される。タイムリミットはサイトによって違うのだけど、今回使った3サイトの中で最短はたしかmelonの5分だったかな…。他も10分とかそんなもん。間違えてたらごめんなさい。とにかくとてもシビア。

いいですか、そのタイムリミット以内に、掴んだ席の決済方法入力・受け取り方法選択・その他諸々を """冷静に""" 処理するんですよ?そのサイトに英語版があるならまだしも、それぞれ現地の言語しかないならブラウザ翻訳の不思議な日本語に頼るか、先駆者の知恵を借りて自力で現地の言語の荒波をかき分けないといけないんですよ?しかも席単位でチケットを選ぶんですよ、アクセス過多でサイトが安定しない中。申込画面に進めた瞬間に「つかんだ!!!!」となるので、冷静さなんて一瞬で飛んでくんですよ…10分だって短い…。

お友達と協力して、一口で買える枚数以上を確保しないといけないなら尚更短い。事前に作戦会議をしていなかっから、特に会場規模の小さいところなんて絶対に取れないな…となったよね…

で、申込が完了しても、クレカ情報を間違えていたり、間違えて振り込みなんて選ぼうものならせっかく掴んだチケットも手からすり抜けていきます。未入金キャンセルというやつ。tixCraftだと販売開始直後に完売→数時間後にキャンセル分を集めて販売再開となっていて、す、数時間でキャンセル集めてまた売るの…?!となった…なんだそのペース…(驚)それと当日はダメでも毎日ウォッチしていると、掴んだし入金もしたけどキャンセル放出した人の分がぽろぽろと出てきたりするので、その瞬間ダメだったら終わり、では、ない…し、後ろの方の席は割とあまりがちではあるので、選り好みしなければ意外と道は開けたりするのです。

ちなみに後日韓国のYes24で別の公演を取った時は色々助けてもらって振り込みで申込したんだけど、申込期限は翌日の23:59まででした。ひええー。

 

⑹意外と会場受け渡ししてくれる

海外ユーザーに対して開けている、という事なのだと思うけど、香港意外は事前クレカ決済&当日現地受領でチケットを受け取りました。もちろんパスポートとチケット申込詳細は提示するんですけど、日本ではそんなの関係者入場かライブハウスの取り置き位でしか見かけず、大きな会場でそんなことしてるのあまりみないのでとっても新鮮だった。これがあると国外からのお客さんは慣れないことをしなくて済む分ハードルが下がっていいよなーと思いつつ、人件費と事前対応タスクが格段に上がる…と思うので複雑な気持ち…

ちなみに香港は会場ではなく、現地にたくさんあるチケット発券機(ファミポートとかLoppiみたいなもん)で購入に使ったクレカを通すと瞬時に発券してくれる、というものを活用。空港にもあるし、主要施設にはあちこちに設置してあるので超便利でした。

 

▼本国でも遠征先でもない日本

アジア圏何箇所か回ってみて、日本の位置付けって独特だなーとなった。特別ではなくて独特。

韓国は本国だしソウルコンはやっぱり特別だ。1日ごとにチームdayが設けられて、ソウルコンでしか見ることのできない演目があるし、演出もある。単コン初野外だし、花火もバンバンあがる。センステには水たまりが出来ていて、Swimming Foolのあのステップは水たまりがあることで完成するし、完全に青春の塊だったHealingでの水遊びはソウルコンでしか見られない。グッズの量も違う。やっぱりソウルコンが100%だ。

台湾香港は、チームコーナーこそ残るものの、セットリストの一部がごそっとなかったりする。グッズはソウルコングッズの一部持ち込みだった。でもMY I中国語バージョンはこの二箇所だけの披露だったね。じゅんぴとミンハオを抱えるグループとしては中国語圏はメンバーのホームであるわけで、空気感はほんわぁとあったかくなる。

一方の日本。キーになるチームごとの主要演目が一回でまとめて見れたのは日本だけだった。グッズは全てオリジナル。でもここ誰のホームでもないんだよね…。お友達と「日本公演は独特の緊張感がある。会場の大きさのせいもあるかもしれないけど、日本市場でどれだけやれるかの品定めをされている感がすごい。」みたいな話をしていて確かに…となった。大事なお客さんと捉えられているのだなぁと思う一方で、ものすごくビジネス的でもあって、だから独特。香港台湾の方が遠征に来ていて楽しい!ふたりのホーム!わーい!感が強いなーっと。日本公演に本国とは異なる力を注いでくれるのはとてもありがたいことではあるんだけど、のびのびやれる遠征先であってほしいなーとも思うわけです。ヲタク色々なことを望みがち。悪い癖。

 

 

…と、コンサートにまつわるあれこれでこんだけ書けるくらいの経験ができたわけです。海外公演、ちょっとでも行きたい気持ちがあるなら本当に行ってほしい。その時は代行に頼らず、1から全部自分で手配してみてほしいです。初めてわかることが最低でもこれだけあるし、これにさらにコンサートと観光が乗っかってくるわけで。ものすごい情報量なので体力や頭はしっかり使うんだけど、得られるものがものすごくたくさんあるから!

 

…以上、コンサートにまつわるあれこれ編でした。はー、書いた書いた。コンサート編と観光編はまた後日に。