2017年の現場5選

今年も1/12が終わろうとしています。明日から二月になってしまう。早い。去年のせぶちワールドツアー帯同の話も結局かけてないし、そうこうしているうちにEXOコンにも行ってしまった…もっと早く書こう…?

 

前回のエントリーでよく聞いた曲をまとめたので、2017年の現場もまとめておきます。2017年の2月下旬に退職&4月に転職したことで祝日が復活し、前よりも休みを取りやすい環境になったことで、足を運べた現場の数が当社比でぐぐぐっと増えました(といってもコンサート以外の現場もある)。それの代表的なものがこちら。

1/3 T.M.Revolution@日本武道館
1/7 ジャニーズWEST@横浜アリーナ
1/29 ワルキューレ@横浜アリーナ
2/21 SEVENTEEN@横浜アリーナ
3/12-17 小笠原諸島旅行(ダイビング)
3/18 if or...9@グローブ座
4/23 Liar Liar@mogra
5/2 victonショーケース@豊洲pit
5/3 Sexy zone@横浜アリーナ
5/5 Grapevine×Unicorn@Zepp DiverCity
5/21 KCON@幕張
5/29 俺節@赤坂ACTシアター
6/18 俺節@赤坂ACTシアター
6/21 防弾少年団@たまアリ
6/24-25 青森旅行(水中ニーソinラブラブショー2)
7/5- カレーの学校@ほぼ日
7/15-17 韓国旅行(SEVENTEEN遠征)
7/26-27 SEVENTEEN@たまアリ
7/30 ワンフェス(水中ニーソ)
8/4-16 古白米(水中ニーソ)@ペーターズ
8/11-13 香港旅行(SEVENTEEN遠征)
8/15 関ジャニ∞@東京ドーム
8/17 JAM@ビッグサイト
8/20-21 KCON LA ライビュ
9/2-3 SHINee@東京ドーム
9/28 Liar Liar@mogra
9/30-10/2 台湾旅行(SEVENTEEN遠征)
10/14-16 韓国旅行(テミン遠征)
11/6 Red Velvetショーケース@恵比寿ガーデンホール
11/15 よい子のK-POP
11/29 MAMA@横浜アリーナ
11/30-12/3 香港旅行(MAMA遠征)
12/21 Liar Liar@mogra

嗜好が全然わからないな…

 

どれも思い出深いのだけど、中でも印象深かった5つの現場をピックアップしました。別々に書き起こすのがいいのかもしれないけど、あとからまとめ読みしたいので、1エントリーにこつこつ書いたよー。過去の話なので記憶がまちがっていたらごめんなさい!

 

▼次元がねじれたコンサート

「1/29 ワルキューレ@横浜アリーナ

横浜アリーナさんには2017年本当にお世話になったなぁ…ステージに立つ人とステージの使い方でこんなに違う!と思った公演だった。

そもそもアニメ発のグループを見にいったのは多分これが初めてなんじゃないかなぁ。マクロスΔというアニメの中に出て来る「戦術音楽ユニット」がこの「ワルキューレ」なんだけど、細かい設定はぐぐってもらうとして、まず曲がな、良いんだ…。

不確定性☆COSMIC MOVEMENT

不確定性☆COSMIC MOVEMENT

破滅の純情

破滅の純情

いわゆるキャラクターソングではあるんだけど、何がアツいかって、ストーリーの中で歌を歌うシーンがしっかり描かれてるんですよね。主人公のフレイアはワルキューレの大ファンで、オーディションを受けに星を超えて(!)やってきて、色々経て晴れてメンバーになるんですが、不確定性☆COSMIC MOVEMENTはフレイアが初めてワルキューレとしてステージに立って歌う曲なんです。…と、こういうエピソードが全部にある。それらをコンサートにするとどうなるかというと、横浜アリーナのでっかいスクリーンにそのシーンがどーーんと写って、次元が交錯するの。テレビでキャラクターが歌ってたはずなのに!人が…歌ってるの…?生で…??ってなる。耳から入る情報はめちゃめちゃアニメなのに、目から入る情報は全然アニメじゃない。伝わるかな…すっごく不思議な感覚なんですよ、次元が脳内でねじれるような感じ。

同じように、ワルキューレのリーダーであるカナメさんが、想いを寄せるパイロット(メッサー)を目の前で亡くすシーンがあるんですけど、そこで流れるカナメさんのソロ曲「AXIA」…カナメさんとメッサーくんの絆の象徴みたいな曲なんですけど、もちろんこれを歌うときはスクリーンに映るんですよ…そのシーンが…。

お客さんはワルキューレというか作品のファンでもあるので、曲への思い入れが物凄い。みんなが寸分狂わず同じ映像を見てコンサートの日を迎えているので、アイドルのコンサートとは違う独特の一体感で高まっていく。いいですか、サノクなんかないんですアニメだもの。テレビ放送されたものを等しく受け取るんです。なのでAXIAを歌い終わった後はみんなカナメさんとメッサーくんの数々のエピソードを経て宇宙に散っていくメッサーくんを同じように思い浮かべ、会場全部が「メッサァァァァァアアアア(´;ω;`)」ってなるんですよ…(私も右に同じく)。高まり方がズレないって凄い。不思議な体験だった。

私はアニメの総集編的な劇場版の意味を見出せずにいたんだけど、このコンサートを経て、「同じ映像でもおっきなスクリーンでめちゃめちゃ良い音響で見ると、全然違うものに感じるんだ」ということを学びました。アニメの世界への没入感が全然違う。もしお気に入りの作品が劇場版になるなら迷わず見にいって欲しいです。

 

▼大きいことの正義を感じた展示

「6/24-25 青森旅行(水中ニーソinラブラブショー2)」

縁あって水中撮影ユニットの中の人としてお手伝いをしている作品が、青森の企画展で展示される、と言うことで見に行きました。展示を見に遠征するってやったことなかったんですけど、出展作品の一部をみてほしい。

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めちゃめちゃ伸び伸びしてるしなんかデカイ。作品のデカさを感じると言うことは、美術館そのものもめちゃめちゃデカイってことで…(@青森県立美術館。奈良さんのおっきな犬がいるところ)。水中ニーソも高さを生かした作品展開になったのですが、水中ニーソが高さを活かすとどうなるかというと。

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こうなる。

水中でカメラを構える人と、水中撮影を水中でお手伝いするスタッフにしか見ることのできない景色ってなんだと思います?全天球水中ニーソで擬似体験ができるので、ハコスコやオキュラスなんかを持ってる人は是非見てもらいたいのですが、「頭上から女の子がゆっくり降ってくる」。これ。この「頭上から女の子がゆっくり降ってくる」を、平面で体感できたのが青森の展示です。

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写真だと伝わりづらいのだけど、巨大バナーの下に立って上を見上げると、水面が見えるんですよ。ホントに。それがだいたい実際の深さと同じっていうことも合わさって、めちゃめちゃ不思議な体験ができた。

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でも大きいのはそれだけじゃない。持ってるフライヤーはA4だったかな…伝われこのサイズ感。ほぼ実寸大があったかと思えば五倍くらいのサイズで圧をかけてくる水の中の女の子。かわいい、に、迫力がある。迫力があるのにめちゃめちゃしなやかじゃない??不思議だよなぁ。

そしてもうひとつ。巨大バナーじゃなくてもこの迫力なのに、これに挟まれるように展開される「つぶ」。

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ちっちゃ!!(写真は本人ではありません)

でもこの対比がめちゃめちゃ良かった。大きな作品があるから小さな作品は宝石のようだったし、小さな作品があるから大きな作品がその面積と体感としての体積をそれ以上だと錯覚できる。錯覚の方向が迫力を増し増しにするし、その迫力は実際に撮影している「プール」っていう箱庭を一瞬で拡張するんだよ。すごいっていう言葉しか出ない。アクリルキューブに閉じ込められた女の子、実寸大を軽々と飛び越えて広い広い空間を自由に泳ぎ回る女の子、どちらもとっても素晴らしくて、このサイズで作品を見ることができて本当に良かった。

この作品を放った後の夏の展示(古白米)では、女の子はいよいよ水中を飛び出し、無人の原宿を泳ぎ回るのだけど、この流れからの原宿ダイビングがとにかくエモいので、みんな月刊水中ニーソRの2017年9月号買ってください。お願いします。

 

▼満足度がめちゃめちゃ高かったコンサート

「7/15-17 韓国旅行(SEVENTEEN@DIAMOND EDGEツアー遠征)」

私の中での2017年ベスト3に入る現場は、このうち私が入ったソウルコン3日目のボカチデーなんですけど、私にとっての初ソウルコンであることに加え、ホームグラウンドの熱量・韓国での単コンとしては最大キャパの会場・夏の野外、これにトドメとして、推し(ウジさん)がソロ新曲でめちゃめちゃ踊る、という。ソウルコン初体験にしてあまりにもフルコースな内容をステージの目の前のブロックで受け止めて、心の底から「1秒たりとも忘れたくないコンサートだった」と思ったのがピックアップの理由。どんなに感無量だったとしても「1秒たりとも忘れたくない」なんて表現がするりと出て来たコンサートなんか今までなかったなー。

https://www.instagram.com/p/BWnBRQmge35/

ソウルコンのむちぇごだった!!!!!生きてて良かった!!!!!! #ソウルコン遠征記17夏

https://www.instagram.com/p/BWo1YVage7f/

ステージに設置された水たまりでメンバーが踊れば水しぶきに反射した光がキラキラするし、大量の放水でもキラキラするし、間近で花火がバンバン上がるし、火柱もたつし…これは野外でしかできないなーってなった。1秒たりとも忘れたくないソウルコンだった。 #ソウルコン遠征記17夏

2017年によく聞いた曲ピックアップでも書いた、ちょっと古臭い曲がうるごしでキレイになって、方向転換するの?となっていた時期にスタートしたコンサートだったので、このソウルコンで披露されたソロ・ユニットでの新曲や、既存曲のステージアレンジがどれも印象的だった。

あるメンバーのソロステージはかわいいという単語が消え失せた誘惑の化身みたいなステージだったし、ある2人が過去何度も歌って来たバラードは清々しいほどの表現力で、歌い終わる最後の一息まで絵が浮かぶようだった。年長者2人のユニットステージは本を読みながらカフェで誰かを待っているような、上質なステージだったなぁ(あとから歌詞を見たら本当にコーヒーとかカフェとかそういう単語が含まれていて驚いた)。あの曲中でセリフのように歌われる「CARAT?」を聞いてしまったら恋せずにはいられない(今度リリースされるアルバムでめでたく音源化されるのが本当に嬉しい!)。チームのステージで、ジョッシュを真ん中に置いたDon't Listen In Secretのダークファンタジー感だって凄まじかった。当時はメンヘラアレンジなんて言葉で表現していたけど、そのアレンジをする曲としてこれを選んだことも、センターにジョッシュを置いたことも大正解もいいところで、こちらとしては降参ですと言わざるを得ない。

それだけじゃない、冒頭のPretty Uだっておもちゃ箱から飛び出てきたようなとびきり洒落たアレンジだったし、それを背負って広いステージを駆け回る様子はさながらおもちゃの国の王子様だった。そうかと思えば淡いセピア色の衣装を着て、秋にでも季節が変わったようなエッジの効いたアコースティックアレンジで、マイクスタンドを使いながらシンプルに歌うFast Pace。大人…!でもラストのHealingはセンステにできた水たまりの上で水しぶきをあげながらきゃっきゃするわけだよ。さっきまで大人だったのに…青春の煌めきじゃん…??(エモくて泣く)

SEVENTEENは曲やコンセプトをステージに昇華させることにとてもとても長けていると思うし、それを大きなステージで、夏の野外っていう特別な場所で体感できたのは本当に良い思い出になった。青春の煌めきも大人の上質さも色気もぜんぶぜーんぶ込められていて、少年の青春だけをmgmgしたくてSEVENTEENを好きになった訳ではない私にとっては物凄く満足度の高いコンサートだった。ちょうど半年経った今でもこの温度感でテキスト化できるんだからさ、そういうことだよね。

あと韓国のアイドルグループのひとつ(SEVENTEEN)から見た日本市場の位置づけを感じられたのも面白かった。活動の本拠地でもなく、誰の母国でもなく、遠征先でのびのびコンサートをするのでもなく、この国でビジネスができるかどうか試されている感じ。セットリストの違いからも読み取れる、本国の次の大きな市場としての日本公演。独特の緊張感がある。

2月の来日公演も間近に控えていることですし、今年のステージも楽しみにしています。

 

▼バンドとアイドルを上手に両立できたコンサート

「8/15 関ジャニ∞@東京ドーム」

ここしばらく「あー楽しかった!」と心から言えないコンサートが続いていたのだけど、2016年12月の冬コンが久しぶりにとても良くて、その期待を背負っての、久しぶりの夏開催のコンサート。冬コンを飛び越す「あぁ楽しかった!!」を見事に獲得いたしました。

これはお友達も言及していることなのだけど、バンドとアイドルって同じ脳みそを使う仕事ではないと思うんですよね。演奏とダンスって頭と身体の繋げ方が違うしエネルギーの使い方も違う。楽器を介すか(渋谷さんの場合はまた別だと思うけれど)身体ひとつで発信するか、みたいなところも違う。もちろんMCを挟んだりもするけれど、バンド→ダンス→ダンス→またバンド、となると集中するものも散漫になりかねず、集中することに集中した結果その分さらにエネルギーを使ったりもする。2時間も3時間もステージで人目に晒される立場でそれってなかなかに大変なことだと思うわけです。

久しぶりの夏コンはバンド、アイドルをはっきりと分けた二部構成だった。MCを挟むとかじゃない。バンドとしての一部が終わったら客電をつけ、二部が始まるとなるとまた客電を落としてアイドルとしてのオープニングを始める。人格ごと切り替えて一日ニ公演するようなものなので、体力はめちゃめちゃ使うよね…でも集中は切れない。それが良かった。

少し話がそれるのだけど、これは一曲目のための曲、ってあるじゃないですか。歌詞にわかりやすく「いらっしゃいませ」「はじまるよ」「やってやるぜ」みたいな単語が入っていたり、ひと盛り上がりできるパートがあったりする曲。ひとつ前のアルバムには、メンバーが演奏するインスト曲(High spirit)からの「勝手に仕上がれ」っていう、まさにそういう役割を担える曲があったんですけど、そのアルバムを冠にした過去のツアーではどういうわけか終盤に突然その曲が登場する、っていう「ねぇセットリスト!!!💢」な案件がありまして…本っ当に勿体無かったんです…(今思い出しても同じ気持ちになる…)。それを学んでか、今回のコンサートではそれを1曲目にはめてくれた。しかもバンドセットの一曲目。それだけで気持ちが盛り上がって「これだよーーー!!」ってなる。どの曲をどこでやるかってめちゃめちゃ大事だよ…記憶の上書きができて良かった…。

話を元に戻そう。2017年はバンドセットでMETROCKに出たりした年でもあり、関ジャムが音楽番組として素人玄人のどちらにもウケる形に熟してきた年でもある。こういう積み重ねがあったから、メンバー自身でも、音楽にまつわる技術がわかりやすく一段階上がったという自覚があったんだと思うのです。だからこそ、バンドセットだけのセットリストでファンの前に立ちたかったんだろうなぁ。なので、この二部構成によって「アイドルとしての自分たちの武器はこれです」を、バシーッと見せてきた事にもとてもグッときた。私は根本的にバンド好きだから(関西も好きだよ!)、アイドルを忘れずにそういう立ち振る舞いをしてくれる事が嬉しいのです。自主制作するバンド楽曲のクオリティもわかりやすく上がっていたしね…TokyoholicからのTrafficを仕上げる錦戸さんのスキルアップがめざましい。好きだよ錦戸さんのそういう勤勉なところ。(ホントは視聴リンクを貼りたいんだけど…海外公演やろうとしてるならデジタル配信はやく解禁してほしい)。

…そんな事もあって、バンドを一部、アイドルを二部としたことに私としては大きな納得感があった。前述の通り、どんな事を武器としても、関ジャニ∞は紛れもなく'アイドル'なんですよ。そう思う私たちに対しての「わかってる、わかってるからまぁ見とけや」と言わんばかりのアイドルとして演出の応酬にはとってもワクワクした。きらびやかでたまにトンチキな衣装もステージ映像も火も水もレーザーも、アイドルとしてのステージをつくるために存在していて、「スターじゃん!!」となる。

アイドルを見る時の我々の期待って”私が見たい姿を見せてほしい”だと思うんですけど、我々は欲深いので、カッコよく踊るところもかわいく愛嬌を振りまくところもおちゃらけて笑い合うところも普段見ない組み合わせのユニットステージもちょっと昔の曲もあの時見られなかった完成形も、みんなみんな見たい。それがみんなみんな見れたの。こんなことってある???ってなった。

久しぶりの夏コンだから、浴衣を着て花火をバックに純情恋花火ももちろんあって「十祭ぶりだね?」となる。あの時は土砂降りだったのにアンコールではきれいに雨が上がったな…格別な花火だったなぁ…と、そういう事を思い出させてくれたのも嬉しかった。抑えるところをきちんと抑えてくれる安心感もあってほっとする。

見方によってはみんな30過ぎのおじちゃん達、ともなってしまうのだけど、私にとってはずっとアイドルだなー。音楽に真摯なアイドル、かっこいいよねー?今度のコンサートも期待しちゃう!

 

▼ジャニーズ顔負けの東京ドームコンサート

「9/2-3 SHINee@東京ドーム」

※この日から今日までに色々なことがありすぎて、別の大きな思い入れが生まれてしまったのだけど…できるだけ当時の熱量で書きたいと思います。

東京ドームでのコンサートってジャニーズか三代目のコンサートでしか行ったことがなかった。ゴージャスできらびやかで非現実な東京ドームはこういうグループを見にいきでもしないと味わえないと思ってたんですよね…。なので、本当に腰を抜かしてしまった。

私が見た中では過去最大規模のサイズのLEDスクリーン、それを真っ二つに割って登場するメンバー、二階からアリーナまで全席を制圧してドームの全面積をステージに変えてしまうペンライト操作、ステージの裏側もステージに変えてしまうトランスフォーマーばりの変形バックステージ、ロボットアニメの戦闘シーンなの?!って位の量注がれるレーザーの嵐、そんなところにカメラ仕込んじゃダメ!!!!!何考えてるの!!!!!(いいぞもっとやれ)、etc…比較するのもナンセンスなんでしょうけど、ハード面で、東京ドームでここまでやれるんだ…すっご…。 

↓公式写真がない代わりに、そんなところに仕込んだカメラとステージで遊ぶおてむとキーくんをどうぞ。

バックダンサーらしいバックダンサーがいた印象もあまりなく(いたんだとしても本当に印象にない)。メンバー役でのキッズダンサーはいたけれど、人数による圧は使わないのか…という。三代目の時は客席の間を埋めるほどの人セット小物、ジャニーズはJr.がついたりするじゃないですか。そういう演出があった記憶があまりない。その分前述のようなハード面に投資してるということなんだろうけど、派手なハードにのまれないパフォーマンスができるのすごいなぁ、って。経験や練習は本当に嘘をつかないなー。

巨大なLEDスクリーンがあることで大きなセットを必要としないとなると、ステージの自由度が上がって面白かった。ものすごい量の照明やレーザーの中、ムビステを飛行機に見立ててバクステまで飛んでくGet the treasureではスクリーンにデジタルメディアシティ(土地名じゃないよ)が背景として映され、ドーム全席を使ったド派手なペンライト操作がされるんだけど、本当にデジタルメディアシティ()でコンサートを見てるような気持ちになるんだよ…「時は西暦2235年…人類は英知を駆使し我々の生活は一変した…」みたいになるわけ。かと思ったら別の曲では2階建てバスを模したトロッコで外周を回って…ステージについたら雨音がして…雨宿りしようとしたら電話ボックスからびじんのおねぇさんが出てきて…見惚れちゃって「Can I get your number?」と歌いながら踊る…。Good good feelingからのYour Number(どっちも日本語曲だよ)にreplayを合わせてレトロなミュージカルみたいにするところもかわいくて大変に良かった。これ同じステージですよね…?演出の振り幅広すぎない??

あとこれは完全に私の嗜好なんですけど、このコンサートはもう、これ。完全にこれね。

 

 

東   京   ド   ー   ム   サ   イ   ズ   の

水   中   美   男   子   だ   ー ー ー ー  !!!!

 

LUCIFERは転換曲に当てられていて、曲の半分はこの映像によるものなんですけど、ステージに立っていたメンバーが一斉にストーンっと奈落へ落ちていったと思ったらこのVCRが巨大スクリーンにバーーンッと出てくるんだよ…?心の準備ができてるわけない…私の推し、もう水中に沈められてたのね……??こんなの運命じゃん……(水中大好き一緒に沈みたい)

前述の水中ニーソ、ちょいちょいクラブVJで大きなスクリーンに投影されたりもするんだけど、それを見るのが本当に好きなんです。時間と次元が美しい方に歪んでるの素晴らしくないです??(このあたりは別途詳しく書きたい)それをだよ、映画館よりも大きな、東京ドームのメインステージを横断する程の超特大サイズで見られるなんて………しかもいつもは美人でかわいい女の子が潜ってるのに、この日はびびび美人のおおお男の人が……し、しず……(大興奮)

東京ドームが水没したかのような弩級の水中映像が前触れなく登場したもんだから思いがけず腰を抜かしてしまって、元々初日だけ参加の予定だったけど、これをもう一度、正面から見たくて翌日も参加してしまった。文字通り噛み締めるように見たよね……It's paradise ……

 

……すみません、真面目な話に戻します。

日本での活動が長いグループだから、日本語曲と韓国語曲とがおよそ60:100曲みたいな世界で(そのうち両言語でリリースされている曲は確か20もなかったと思った)、そりゃアートワークに差はあるでしょうし、音楽だって差はあるでしょうけど、さっきあげたGood good feelingやYour number、Downtown babyも然り、ダサくなりがちな懐かしさを上手にステージに落とし込んでいる所を見ると日本語曲も捨てたもんじゃないなってなる。

そしてこのコンサートはオニュさんが居なかったんです。だからこそ、メンバーによってオニュパートがカバーされるからこそ嫌になる程感じてしまう、SHINeeの声の個性。ジョンヒョンのものすごい密度の感情がこもっている繊細で張りのある声、甘くてソフトなテミンの声、鼻の付け根あたりがくすぐったくなるような独特な声のキーくん、低くて太い芯の強い声はミノだね。みんな知ってるんだけど、一番知ってる声がいない。他の4人と比べてあまり水分を含んでいない、硬度が高めの声、ほどよく高い音程で、びっくりするほどまっすぐ伸びる声。私の耳が「これはSHINeeである」と判断するのにオニュの声のウェイトが高いってことを、こういう時に自覚してしまうのはとても複雑だった。

これは後から「そうだったのか…」となったのだけど、素人目には初日のパフォーマンスがいつもより良くない、とは全くうつっておらず…。これでいつもより良くないって何事なの?という気持ちで翌日ものぞんのだけど、なるほど全然違う…。規模が大きいコンサートだと、メンバーやファンのメンタルや空気感の違いが拡声器みたいに伝わる。オニュ不在の中でのドーム公演で不安や動揺もあっただろうに、1日でこんなに仕上がりを変えてくるのもすごい。

それらに加えてMCに見るキャラ立ちも凄まじくて、私はあっという間にステージに立っている人そのものに興味を持ってしまった。私、人そのものに関心が行くまでが長いのです。曲は好き、MVは好き、ステージも好き、でもそれだけでは人そのものにまで興味が届かない。バラエティで面白い話をしていたとしても、人柄やその人のグループでの役割として琴線に触れる何かがないと人そのものに関心の矛先が向かない。どんなに曲が好きだったとしても、だ。だから人そのものまで好きになった時に初めてファンであると自覚するだけど、SHINeeのファンだと自覚したのはこのドーム公演があったからだなぁ…。

何回も行ったことのある東京ドームがまるで別の場所みたいだったし、そういう場にしてしまえるパフォーマンス・演出は文句なしにブラボーだった。「どこへでも遠征するからお願い・・・!」と祈るような気持ちで完全体を待っていたので、5人でのカムバックや5人でのコンサートに永遠に立ち会えない事実はいつ思い出しても言いようのない気持ちになるのだけど、このドーム公演で感じた真摯さを信じて、2月のドームにのぞもうと思います。どうなるかな、緊張するな…。

 

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2017年はK-POP一年生だったので、やすださんはもういいの?とか関ジャニは卒業したの?とかよく言われたけどそんなことないから!!念願のやすださんの舞台があったり、エイトコンは素晴らしかったし、気持ちは満ち満ちしてたよ!!とはいえ、関心を向ける先が増えると削らざるを得なくなるものも増えるので、2018年はもう少し上手に時間を使おう…。今年は韓国のHiphopの現場やクラブにも行きたい。引き続き色々なエンタメをmgmgして、ためずにアウトプットしていこうと思います。